プロの執念と絞り込み技術

omou-eye
我思う

2月25日付け 第125回

平常営業日とイベント日の「格差」が顕著になって早数年。
どんな優良店でも平常時は閑散とし、どんなボッタ店でもイベント日は賑わう現代パチスロにおいて、 勝つために最も必要なのものは「早い番号」と断言してもいいと思います。
特にぞろ目イベントや新台が強い店などでは、対象台に座れた物が勝つと言っても過言ではありません。

となると、プロを含む勝ってる奴らと、負けてるやつらの違いってどこにあるんだろう?
最終的な勝敗を分けるものって何なんだろう?

こう、ふと考えることがあるんですよ。
そりゃ見切りだの、知識だの様々でしょうが、僕なりの答えは、前回の「我思う」の記事でも書きましたが、「経験則」だと思うわけです。

ただ、よくよく考えてみると、経験則とは、実に曖昧で具体性に欠けるものですよね。
賢明な読者諸兄にしてみれば、肩透かしと言うか、対案無き批判?と言うか、少なくとも参考にもならなかったように思います。

反省を込め、今日は、この話しをもう少し掘り下げて、書いていこうと思います。

2月21日。
週明けの1のつく日とあって、京都市内では、イベントをやっていない店を探すのが難しいほど、どこも強めに煽ってきました。
あのキングすら脈略も無くレイアウトを行い、女を呼んで集客する有様でしたよね。

そんな中、僕はホームの一つである、西院店の時差オープンに向かい実戦。
(抽選)番号的に「絆」狙いが妥当と思い、絆へ向かいました。

まずここ。
なぜ絆に向かったのか、、という話しですよね。
セオリー通りなら、番長ゼロへ向かうべきですが、番号的に無理。
となると、メイン機種である絆に向かうのは当然の判断のように見えますが、京都には梅津デマッセやサンラッキーのように、 メイン(の台数)ではあるものの、絆の扱いが悪い店もあり、思いの外、絆狙いは「当然」ではありません。
単に経験則として、この店(西院店)は絆の扱いがそこそこよく、絆に座っておけば、他の機種に比べて勝ちやすいという 確信があるから「当然」と言えるわけです。
言い換えるなら、データの蓄積と言った方が適切かもしれませんが、人間である以上、最終的に判断するのは記憶であり、印象です。
それを経験則と言ってるに過ぎないのかもしれません。

さて、絆に向かったはいいですが、島にはほぼ1番ノリでした。
台は選びたい放題なわけです。
普通なら、前日データや前回高設定が入った場所などを参考に台を選ぶわけですが、 残念なことに、普段は稼働が無く、また前回、前々回のイベント時に出た場所を避けても、候補は10台以上残ります。(全16台)

困りましたな。
こうなると、前日00を避けるとか、稼働が無いながらも週間データで一番へこんでいる台を選ぶとか、、、その程度の絞り込みしかできないわけです。

負けてる人は、ここで考えるのを諦めます。
適当なところにほぼ無根拠で座って、挙動頼みの実戦に臨むことになるでしょう。
まあ、ここまで来ている時点で、単なる負け組ではなく、もしかしたら勝ち組かもしれませんが、収支は人並み以下でしょう。

しかし、百戦錬磨のプロは違うんだなあ。
諦めない。データが少なくても、違う切り口で台を絞り込もうとするんです。

具体的に言うと、今日、どうなるのかわかりませんが、かつてこの店が実際に行ったサプライス的な入れ方を考慮するのです。

例えば、「並び」。
西院店はたまーにですが、並びで高設定を入れることがあります。そのほとんどは月一の13日に集中しているんですが、 今日は時差オープン。月一と同等と考えても、自然です。
となると、通路に面した「角台や角2、角3」は不利なことがわかります。並びイベントの鉄則ですよね。
また、並びで入れるときは同一機種で固めることは少なく、複数機種を跨いで並ばせることがほとんどでした。
となると、通路には面してない角、「隣に他機種が面している角」が一転、有利になることがわかります。(意味わかるよね?)

(図説)通路、絆1、絆2、絆3、絆4、絆5、リゼロ1、リゼロ2って配置なら、絆1、2、3は不利、絆4、5が有利ということです。

西院店には絆は2列あり、通路に面してる角台はありません。
なので、4つある角は、それぞれ別の機種と隣り合っています。
一つはモンキーターン、一つはアネモネ、一つはシンフォギア、一つはクレアの秘宝。
ここでまた考える。
この店はノーマル機は弱い。モンキーターンは少し古い。
となると、おのずと、狙いはアネモネの隣かシンフォギアの隣が候補として挙がってきますよね。

次の例。
「全」
絆は台数が多いので、「全456」や「全6」の対象になることはありません。
しかし、「パネル」単位で考えるとどうでしょうか?あるんですね~。
西院店は赤パネルと青パネルの二種類。中でも赤パネルは4台しかないので、、、
さらには、赤パネルの角台の隣にはシンフォギアが、、、!!

はい次。
「翌日」のイベントを踏まえる。
21日の次は22日。今月は2月、、、すなわち翌日はぞろ目の日なんですよね。
店がそこまで考えているかはわかりませんが、翌日にゾロ目台や末尾2に設定を入れるとなると、今日は避けられる可能性は高いよね!
ということで、ぞろ目や2番台を候補から消す。

これらの要素を踏まえると、全く前日データが無い状況にも関わらず、自然と台が絞り込めることがわかると思います。
もちろん、可能性の域は出ませんよ。むしろデタラメの時だってある。
でも、少なくとも、無根拠に00台に座るより、よっぽど高設定に至れる可能性が上がるとは思いませんか?
僕は思う。

正直、プロってのはここまで考えてるんだよね。
果たして画面の前の君は、こういったプロが跋扈する中京区において、戦えると思うかね?

なるほどな、知らんかったわ、俺も実践しよう、と前向きになれるなら、まだ見込みはある。
うわー、やっぱ難しいねえ~俺には到底できんわ、と思ったら、悪いことは言わん、5スロで遊んどけ。

いろいろと考えさせられる、21日のイベントでした。
快く、狙いの根拠を答えてくれた、団長(仮名)、ありがとう。

続く

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