博打の本質

omou-eye
我思う

1月21日付け 第124回

お前らYouTubeって見る?
そして、麻雀好きか?

僕はたまに、仲間内で「セット」でたしなむ程度ですが、麻雀、好きです。
そして、麻雀実戦動画も結構見ます。
中でも、「ワケベ」と「カッコイイシリーズ」と「堀内プロ」が好きでよく見ます。

麻雀は「場代」こそかかれど、一種のゼロサムゲーム(客同士の金の取り合い)なので、 パチンコパチスロとは本質的に別の博打です。
パチンコパチスロも、パチ屋の利益分を場代として考えれば、長い目で見て客同士のゼロサムゲームだ、 と捉える見方もできますが、少なくとも一日程度の短い期間では、店が赤字を出すこともありますし、究極的には店次第。 どちらかと言うと、他の客は真の敵ではなく、店との戦いです。

とはいっても、この両者、向き合う相手こそ違えども、所詮は同じギャンブルということで、勝ち負けを分ける要素は、実に似通っていて、 セオリーなども含め、どちらにも通ずるものがたくさんあります。

例えば、相手関係。
単純な話し、強い相手と麻雀を打つのと、弱いオッサンと卓を囲むのでは、勝ちやすさは全然違います。
パチンコも同じで、店やイベントの強弱はあるにせよ、強い常連客や軍団が幅を利かす店と、 年配客が客層のメインを占める店では、戦いやすさがまるで違います。

ほかにも、押し引き。
麻雀では、「上がり」を積極的に目指す場面と、相手に上がらせないように「下りる」場面の判断、すなわち、押し引きが勝負をわけます。
同様に、パチンコでも強気で攻めなければいけないときと、負けを認め引く(退店する)ときの見極めが長期的な収支をわけます。
押し引きに関しては、競馬や株、FXでも、言えるかもしれませんね。

このように、様々な共通点があるのです。

そういえば、日常的に麻雀を打たないって人はもちろん例外なんだけど、パチンコが上手い奴は大抵麻雀も強いよね。
また、その逆もしかり。
両方ともがっつりやるって人で、一方では強く、もう一方では弱いってことは、ほぼないんじゃないかと思う。

何でこんな話しをするのかというと、、、~以下本題~
先日アップされた堀内プロの動画内で、 「ネット社会における麻雀の現状」が「打ち手のレベルに着目し」解説されていました。(動画へのリンクは文末)
なんのことだ?と思うかもしれませんが、それがひじょー---に、パチンコにも通づるものがあると感じたので、それを今回、紹介しようと思ったのです。

そこでは、「ネットの普及で、打ち手全体のレベルが一気に底上げされ、 初級者と中級者の壁はほぼなくなり、勝ち負けをわけるのは、ほんのわずかな経験則になってきている」と言及されていました。
また、「確率論や統計により、客観的に正確なセオリーが形成され、誰もがすぐに上級者(の一歩手前まで)になれる高速道路が敷かれている」とも強調されていました。

要するに、今までは長い歳月と経験により、ようやく培われた勝ちへのセオリーが、 今ではネットにより簡単に、それも正確に得られる時代になったということ。 そして、その一方で、最終的には経験則が勝敗をわけるにもかかわらず、 それに気づかない偽アカギならぬ、ニワカ上級者が増えているということです。

勘のいい人なら、もうお気づきでしょうが、これ、麻雀を「スロット」に置き換えても、 全くもって、その通りな話しに聞こえるんですよね。

イベントの現状なんて、まさにこれ。
パチスロで勝つには、イベントに並んで、店のクセに応じてメイン機種の簡単なところに座るだけです。座れなきゃ打たない。
これだけ守っていれば、絶対負けません。
実に単純なことなんですが、このことに気づくまで普通なら数か月、数十万円の「授業料」が必要です。 また、人によっては、永遠に気付かない人もいます。

でも今は、ネットの普及により、ほぼ全員がこのことを理解していますし、 昨日今日、スロットを始めた学生が来週には、プロと同じようなことを意図して実践している時代です。

そう、大学全入、総中流、じゃないけど、もう、現状、みんな絶対的に上手いんだよ。
今の若い打ち手が30年前に戻ったとしたら、一級線のプロとして余裕で戦えると思う。
競馬みたいよね。
調教や育成技術が発展した今、かつての名馬シンボリルドルフやミスターシービーは オニャンコポンに勝てるのだろうか?
ポタジェとかシルヴァーコクピットあたりと互角なんじゃないかな?と正直思う。

要は、絶対的に上手い(強い)から勝てるかと言うと、そうではない。
大事なのは、相対的な上手さなのよ、と思う。

また競馬だけど、
一流馬であるには、歴代最強である必要は全く無い。
世代、現役最強でさえあればいい。
同年代を生きるライバルより、相対的に強ければ、それでいいんです。 ラッキー珍馬と揶揄されようが、取ったタイトルには違いはないのです。

パチスロに話しを戻し、では、相対的な強さを担保するもの。それはなんだろう?
動画内にもありますが、僕が思うに、それはやはり経験則でしょう。言い換えるなら、場数や歴。
これはネットで一朝一夕に得られるものではありません。

そして、それが活きる場は、抽選勝負なイベント店ではなく、ひっそりとした穴場店。
経験則による優位性は、抽選や軍団の前では無力です。
過剰な並びは台選択という経験則が介入する要素を無力化します。台移動というこれまた経験則が介入する要素も無力化します。
番号順で絆、番長、マイジャグラーの簡単なところから埋まっていく店では、全く優位性を発揮することはできません。

打ち手に差がつかないのであれば、パチンコの性質上、全員負けることになります。
それか、「引き子」を使う軍団長だけが勝つという構造になります。
誰にでもチャンスがある強イベントとは、長い目で見て、そういうものです。あえて言うなら絶対勝てません。

あなたが勝てないのは、下手だからではなく、行く店を間違っているからではないのか?
差がつかない店に行けば、そりゃ勝てないよ!!

他人に差を付けられるからこそ、初めて、勝ちという筋が見えてくるのではなかろうか?

繰り返すけど、ネットのおかげで、お前らは相当上手い。
でも、絶対的な上手さは何の価値もなく、大事なのは、「相対的な上手さ」であることに気づくべきだ。

僕はこの動画を見て、そう思ったね。

皆さんもぜひ、一度、ご覧あれ。
動画はこちらから

続く

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