リミッター2つの絶望と冷遇対策

katigumi-eye
さらば負け組の日々

スマスロは2つのリミッターを意識しろ! 9月27日付け

先日アップした「我思う」の記事では、リミッターの存在について言及しました。
今回はその続きかつ発展編です。
5000字の長文記事ですが、ぜひ最後までお付き合いください。

リミッターとは何か

まず、リミッターとは何か?についての定義づけと概況から。

リミッターとは、差枚数(獲得枚数)が一定水準まで高まると、本来の継続率や上乗せ率を無効化し、強制的にラッシュを終わらせにいく機能のことを指します。
例えば、後2~3連すれば、有利区間が切れる2400枚得られる状況。
こういった場合、内部の本来持っていたはずの継続率が0%に近くなり、ぴたっと連荘しなくなることがリミッターの働きです。(スマスロ北斗の拳)
また、枚数上乗せによってラッシュを延ばすゲーム性の台であるなら、現在の獲得枚数と、確定している上乗せ枚数の合計が2400枚近くになると、突然上乗せが無くなるものです。(バイオバンデッタ)

フェアだった6,2号機以前のリミッター

かつては有利区間の出玉規制を担保する機能として、公然と存在したリミッターですが、その性質や役割は今と昔では異なります。

例えば、リゼロやバジリスク絆2といったひと昔前の台では、ATの純増枚数が2400枚に近づくと、確かにリミッターが働きましが、これはメーカー組合のK警察の間で取り決めて自主規制であり、すべてのAT機にあまねく搭載されていました。
また、広く周知されていました。
出玉上限に近づいた際には、きっちりと、「エンディング」を迎え、有利区間を使い切り、ラッシュを強制終了するというのが一連の流れ。(そして通常ゲームに戻る)
超過分の上乗せは無駄になるという不満はありましたが、知っていた分、ある意味納得だし、フェアでした。

性質が変わった6.5号機以後のリミッター

ところが、最近では、技術革新?ともいうべき、いわゆる「貫きスペック」の普及に伴い、自主規制の要であるはずの「有利区間」そのものがなし崩し的に無効化されました。

これにより、有利区間の上限出玉制限は事実上無いに等しいものとなったばかりか、むしろ、有利区間を切ることで上位のATに突入する抽選を行っている台も多く、「有利区間完走」への見方はむしろ肯定的になったとすら思います。
(有利区間)切れるな~だったものが、早く切れろ~に変わったわけですね。

しかし、一方で、「有利区間を切る」ことが出玉性能を上げることへの近道となったことで、意図的に有利区間を切らせない機能を搭載するイカサマパチスロが目立ってきました。
この機能こそが真の意味でのリミッターです。デキレです。
イカサマ機では、有利区間が切れてしまうと上位ATに入ってしまうので、そうさせないように内部的に冷遇しエンディング非経由でラッシュを終わらせるリミッター機能が働くのです。
存在は非公表が原則。徹底的に隠されています。が、確実に存在します。

スマスロ北斗の拳に至っては、2400枚どころか、概ねプラスの差枚1200枚(?)を超えると、当該のラッシュを強制的に終わらせに来るばかりか、早いゲーム数で引き戻したATすらもリミッターにより単発~2連で強制終了させています。
これはね、妄想でも無ければ、ビュー稼ぎの炎上目的の飛ばし記事でもありません。
事実です。
有利区間を切らせないためのリミッターは確実に存在しています。(前回の「我思う」参照)

別のリミッターの存在

これで話しが終われば、まだいいんですが、実はそうではない。
リミッターは何も有利区間を切らせないためだけに存在するわけではなく、試験対策(検定)のためにも存在していたんです!!!

皆さんは、出玉試験をご存知でしょうか?
一般的に、「検定」と呼ばれているものですが、新たに開発されたパチスロ台を市場投入する際は、必ず、K察の息がかかった独立行政法人によって、その出玉性能を検査されています。
そこをパスして、初めて、市井のパチ屋に導入されるのです。
設定6の最高出玉率が114,9%以下で統一されているのも、出玉試験があるからです。

問題はここから。
この出玉試験。
一番厳しいのは、中短期と呼ばれる1600ゲーム間で行われる試験です。
わかりやすく、この試験の概要を説明すると、、、
ATもしくはボーナス開始1ゲーム目からカウントを開始し(AT中やボーナス中もゲーム数カウントが進む)、1600ゲーム後に獲得枚数(差枚)が2000枚以下であるかどうかを調べるものです。
途中でATが終わっても、試験(カウント)は続きます。また、途中、ATが始まると、またそこから1600ゲーム、別に(同時並行で)カウントが始まります。

一撃2000枚出たら不合格になるなんて、一見無理ゲーに思える試験ですが、アウトなのは、あくまでも、1600ゲーム経過時に2000枚以下であるかどうかであり、途中で出玉が2000枚を超えていたとしても、最終的に2000枚以下であれば問題ありません。
例えば、最初の1000ゲーム間で2500枚出たとしても、そこから600ゲームで501枚出玉を吸い込めば、最終差枚は1999枚。試験は合格となります。
こうなると、まあ、なんとかなりそうな気はしますよね。

それでも、これを16500ゲーム行われる試打試験の中で1度でもオーバーすると、アウトなので、かなり厳しい検査であることがわかります。
※試打試験の対象が全設定、各16500ゲームなのか、(事実上)設定6のみの16500ゲームなのかははっきりしませんが、設定6(と設定L)のみ対象だと仮定して話しを進めます。

検定対策とリミッター

じゃあ、一撃3000枚程度の出玉が頻発する、昨今のスロットはどうやって検定を通しているのか?

結論から言いましょう。
当たらない区間を設け、出した分を吸い込ますことで調整しています。

そうなのか、、、リゼロとか北斗天昇とか昔の台もそうだったし、無抽選ゾーンは仕方ないよね、、、
と思うなかれ。
上に書いたことを思い出して欲しい。
リゼロや北斗天昇は無抽選ゾーンがあったとはいえ、毎回、すべての初当たりが一定確率で抽選されていました。
いうならば、2000枚出た後も、300枚しか出なかった後も、次の当たりの抽選具合は全く同じ確率。
フェアなのです。(リゼロの高設定域での、有利区間を引き継いで250ゲームで当たりゲット400を繰り返すデキレはやりすぎだったと思うけど)

でも、スマスロや6,5号機は違うのです。
特にスマスロは有利区間の制限が事実上なくなったことをいいことに、直近のラッシュの出玉獲得具合を見て、その後の抽選確率やラッシュの伸び具合を恣意的に調整しているのです!!!
要するに、「2000枚出たから次のATは当たりづらく伸びづらく」しよう、逆に「300枚しか出なかったから次のATは当たりやすく伸びやすく」しようということが可能になったのです。

これはねえ、ひどいイカサマですよ。
だんだん許せなくなってきたでしょ?

話しを戻します。
当たらない区間を設け、出した分を吸い込ます調整とはどういうことなのか?

繰り返しますが、まずいのは、一撃3000枚出ることではなく、1600ゲーム間で2000枚以上出てしまうことです。
仮に一撃3000枚出たとしても、初あたりのラッシュから1600ゲーム経過した時点で2000枚以下の獲得に抑えてしまえば、何の問題も無いのです。

高純増機の検定対策

例えばですね。純増6~7枚の機種。(ヴァルブレイヴやキン肉マン)
一撃で3000枚出るには、純増6枚だったとして、ちょうど500ゲームかかります。
(有利区間は切れないものとして)そこでラッシュがたまたま終わったとしましょう。
この時点では、まだラッシュの開始=中短期試験開始からはまだ500ゲームしか経過してないわけですから、試験の途中です。まだ1100ゲーム残っています。
もし、この残りの1100ゲーム間で1001枚以上吸い込めば、、、

試験が終わるラッシュ開始から1600ゲーム後には、、、
あら、不思議。
差枚は2000枚にギリギリ収まっているではありませんか!!

1100ゲームで1000枚以上吸い込むことは理論上十分可能です。
700ハマって、単発を食らえば、それで1000枚吸い込まれます。
とはいえ、100ゲームくらいで当たって、500枚以上出ちゃうことは日常茶飯事ですから、理論上可能と言っても、実際は難しいでしょう。ましてや高設定だった場合はなおさら。

何か気づきませんか?
もし、ここで、デキレというかリミッターというか冷遇区間のようなものを設け、意図的にハマりや吸い込みを起こすとしたら、、、

簡単だよね!!簡単にそして確実に吸い込めるよね!!結果、無事に一発で難なく試験突破できちゃうよね!
さすがに一撃で4000枚も出ちゃったら、どうにもならないけど、3500枚くらいなら、その後の冷遇でギリギリ調整は可能です。

高純増の機種は、出るのが早い分、検査終了までの残りゲーム数に余裕が出るので、(デキレで出玉調整すれば)比較的検査は通しやすい。
出玉バランスやゲーム性が崩壊し、打ち手にも不評ながらも高純増機が定期的に登場するのは、このためです。

すべての高純増機に言えるわけではありませんが、多くの高純増機はデキレで制御されていると考えていいでしょう。

低純増機の検定対策

では、次に、一般的な実質純増3枚の機種ではどうでしょうか?(カバネリとかスマスロ北斗とか、バイオRE、鬼武者)

例を挙げてみていきましょう。
まず、3000枚出るには、1000ゲーム必要です。当然ですが、高純増の倍の時間がかかります。
試験終了までの残りゲーム数は600ゲームしかありません。これまた当然ですが、残りゲーム数にはその分、余裕が無いのです。
でも、、、ちょうど1000枚飲めるね!!

ギリギリではありますが、3000枚でラッシュが終わりさえすれば、その後、天井どころか600ハメればセーフ。試験は無事合格。
まあでも、6,5号機の多くは1000円あたり35ゲーム回る台も多い上、純増も厳密には2,7枚前後なので、一撃2500枚くらいが検定合格の限界でしょう。

と言うことは、概ねこの辺りに(試験対策用の)リミッターやデキレが仕掛けられていると考えるのが妥当。

よーく思い出してみて欲しい。
純増3枚の台で、上位AT無しで、一撃で2500枚以上出たこと無くね?
有利区間の出玉上限の話しは一旦置いといて、今、朝から1000枚飲んでる状況だとしようよ。
この条件だと、有利区間上限枚数にリミッターがついていたとしても、6,5機以降の台であれば3400枚は理論上出ます。

でも、まーーーあ、出ないよね、3000枚、、、

だって出ちゃうと検定落ちちゃうもん。吸い込みが貯まっていて、「有利区間的には出せる」状況下でも、出せない。
有利区間とか上位ATとか関係なく、低純増の台は引き戻しも含め、一撃2500枚出ちゃうと検定不合格!!
6,5号機になって、有利区間の出玉上限が「差枚」になって歓喜してたバカ共!乙!!
むしろ逆です。差枚になったせいで上限が遠くなり切れなくなったんですっ!!悲報です!!

その証拠に、2500枚付近を超えたら、有利区間どうの関係なく、上位AT行って、止まらなくなる台が多いじゃない?
ゴブリンスレイヤー(8連でちょうど2400枚)とかバイオバンデッタ(2700枚)とかカバネリ(2400枚)とかバキ(20連、約1500枚)とかが典型例よね。

イカサマ機能搭載ゆえの勝ち筋

僕はね、思うんですよ。
隠してリミッターをつけてまで、4号機のようなゲーム性を再現しようとするってどうなの?って。
北斗、おまえに言ってんだよ!!

でも逆に考えると、この機能を逆手にとって、押し引きを計れば、勝てるんじゃないかって。
例えば、朝一に1000枚以上出ちゃったとき。
設定推測的にはまだ何もわからない状況でしょう。

でも、思い切って、やめるべきなんじゃないかな~。
だって、その後、出玉を一時的ではあるけど、減らすことが確実なんだから、、、

損するのは、その台が設定6だった場合のみ。
よっぽどの狙い台ならまだしも、店の大半は設定4以下。

少なくとも、お昼過ぎて、設定6が弱くなってきたかなって場合はヤメでしょ。

データ的にもそうよ。
あまりに下山グラフが多い。
荒くなったからと言えばそれまでかもしれんけど、バッと2000枚出て、直後に2000枚飲まれるみたいなこと、起こりすぎじゃないかね?
ゆっくり飲まれるんだったらいいさ。
でも、出たらすぐ飲む。倒れたらすぐ刺す的な仕組まれた動きには僕はついていけない、、、

皆さんはどうお考えか。
意見を聞かせてくだチャイナas NO.1.

コメント

  1. とうもろこし より:

    リミッター、、嫌な響きですね^^;

    スロをあまり打たない自分には無縁のような話しですが、仮にリミッターが存在するとして何故にメーカーは隠してるんでしょうね?
    記事内にある検定通すのが理由の一つなら尚更。
    今の時代すぐにバレそうなもんですが、そこまでして打ち手の射幸心を煽らせたいんですかね、、
    ただの騙し合いで、「遊技」とか「娯楽」から離れている気がします。

    小細工なんかせずとも、面白い台なら稼働は見込めるはずなのに。。
    (パチンコでもボーダー以下しか回らないのがすぐに分かるのに、人気台は代わる代わる打たれますしね)

    • esperhouseesperhouse より:

      リミッターを隠す理由はいくつか考えられます。
      1,存在を公表すると、設定がバレバレになる
      2,存在を公表すると、出玉の最高地点で止められ、稼働が落ちる。割が上がる
      3,存在を認めると、別に意味での「公平性」が損なわれる
      4,存在を公表すると、他メーカーに試験突破のノウハウを真似られる
      このあたりが主な理由でしょう。
      ご指摘の通り、こんなものは遊戯でもなんでもなく、情報強者だけが勝てる仕組まれたイカサマです。
      だから我々打ち手はもっと怒っていいと思います。

      また、スロットはパチンコと違い、ファン層が違うのと、出玉性能が違うという事情も影響しているでしょうね。
      6号機の低設定はノーチャンスの地獄だけど、パチンコはボダマイナス3のパチスロ換算設定1であっても、確変を伸ばせば一日単位では十分勝機はありますからね。

      • とうもろこし より:

        ふんふむ。

        大人の事情が見え隠れしますね。
        リミッターを付けないとハイリスクハイリターンの台が作れない(=リミッターを付けなければユーザー受けする台、面白い台が作れない。。?)
        フェアじゃないですよね。もう全部Aタイプでいいのに(人口ガタ落ちになるかw

        確かにパチンコはスロットと違ってゾーンとか狙い目もありませんしね(遊タイムは含めず)
        ホント、今のパチンコの出玉性能はぶっ壊れてます、、どんなに負けてても1時間あれば十分捲れる可能性あるので

        • esperhouseesperhouse より:

          リミッターを付けないとユーザー受けする台が作れない。この一言でしょう。
          是非も無し。

          僕が怒ってるというか記事タイトルにあるように絶望してるのは、リミッターの存在ではなく、メーカーの開き直りに対してです。
          面白い台作れないよね→じゃあ弱ラッシュ作るか→すぐバレるユーザー受けしない
          じゃあリミッターつけようか→バレると客が飛ぶから隠そうか(今ここ)
          この発想が邪悪。

          健全なら、リミッターつけずに何とかしようや!となるか、リミッタつけてもユーザー不利にならないようにしようや!となるべき。
          バイオREや新鬼武者はリミッター無しでも成立しました。
          カバネリはリミッターをつける代わりに、無名回想や天井短縮で逆にメリットとしました。

          これら3機種でできたのに、現行のスマスロと言えば、、、