11月5日付け 第157回 5枚役後のモンキーターン
以前にも書いたことがありますが、私の卒論の題は「パチスロ必勝法の存在と現状」です。
勝つための方法論が体系化され、ネットや雑誌で広く共有されているにもかかわらず、博打産業として成り立っているパチンコパチスロの謎について書いたものですが、今になって、この論文のことを思い出します。
というのも、もう2か月ほど経ちましたかね、モンキーターンの5枚役確率が公になって。
あれは、設定推測などという生やさしいものではなく、完全なる設定判別法であり、それが事実上ノーリスクで行えることから、実質的な攻略法です。
合理的に考えるのであれば、攻略法が存在するパチスロなんて、即撤去が普通。
店全体の稼働や集客とのバランスを考えても、暫時減台がセオリーのはずです。
が、そうはなってない不思議。
多少、稼働は落ちてきましたが、11月上旬現在でも相変わらずの高稼働を維持しています。
単純にモンキーターンのゲーム性がよく、面白いから高稼働が続いているという説明もつきそうですが、1000ゲーム消化時点でほぼ100%設定を断定できる台が稼働することへの説明としては物足りないと思います。
イベント時には朝一フル稼働し、午後には相当数空き台になる、、、というのならまだしも、多くの店で午後以降もふつーーーに稼働してる不思議。
まさに、卒論の状況と重なっているわけですよ。
では卒論ではどういう結論を書いたのか、、、というと、、、
人々(客)は博打を単に「勝つ」ためではなく、「楽して勝つ」もしくは「楽しみつつ勝つ」ことを求めているから。(産業として成立する)
これがどういうことかと、モンキーターンを例に挙げ説明するなら、、、
必勝法を実践するには、「小役カウント」という面倒な作業が必要です。
モンキーターンの5枚役カウントはエヴァのベルカウントのように単純ではなく、毎ゲーム出目かクレジットを丁寧に確認しなければいけません。
スマホなど見ながら打っていては、誤カウント(見逃し)することは必至。
熱い前兆中や連戦中なども意識は、そっちに向け続けなくてはいけません。
5枚役が頻出している内はいいですが、まあ、めんどくさいですよね。
スロットが作業になり、ジャグラーがそうであるように、義務感で打つ博打よりつまらないものはありません。
結果、緩んでしまう。
「出玉があるから、もう少し様子を見てみよう(=調子がいいので、もうワンATやりたいだけ)」とヤメ時を見失ったり、「あの台、グラフがきれいだし、ワンチャンカウントしてないかも?」と見切られた台を打ってみたり。
モンキーターンはいろいろな示唆が出ますし、天井も浅く、どこからでも当たるので、余裕があるときはついつい打たされちゃうんですよね。
もうね、面倒なので深く考えず、とにかく楽して勝ちたいんよ。
で、死ぬ。
天井。
無慈悲な単発、ゲット85枚。
600回転頃には設定的な期待は消え、出玉も壊滅。
残るのは後悔の二文字だけ。
これが現実。
でも楽だから、(この動きを)止められない。楽しいから続けちゃう。
寝れば精神的HPも回復し、何ら反省もしない。
パチ屋にはこういった輩が溢れている!!(だから産業として成立する)
今日の本題はここから。
こういう「甘い客」が多いと、店はちゃんと低設定が稼働するので、攻略法が出ている機種でも利益が出ます。
結果、台は存続する。(今ここ)
逆に言うと、その店は「客層が緩い」「モンキーターンで利益が出ているので、他の機種に予算を回せる」ということが言えます。
そう、こういった店が熱いのよ。勝てるのよ!
早い番号を持った中級者たちはモンキーターンへ走り、初心者やエンジョイ勢は新台や萌え台へ。
上級者はそれを横目に、悠々と北斗の拳に着席し、タコ出し。勝つべくして勝つ。
これが世に言う「大鵬万里を駆け、燕雀その志を知らず」
パチスロの勝ち負けは、設定状況だけに依存するものではなく、抽選の競争率や相手関係(客層)にも影響を受けます。
設定状況が多少悪くても、抽選や客層が緩い店で打つ方が勝てます。(確定)
とはいえ、マイホ以外の店の客の強さなどは、なかなか計り知れないものです。
特に中級者以下だと、他の打ち手の上手い下手の判断のしようがありませんからね。
馬に乗らない我々が競馬の騎手の上手さを判断できないのと同じです。(ドヘタクソは見慣れてくるとすぐわかるけど)
武や川田騎手はどこがどう上手いのか説明できる人はそんな多くないでしょう。
折り合い?ポジション取り?仕掛けタイミング?
みんな好きなことを言うと思うよ。
でも、数値で見ればわかりやすい。
騎手の例えなら、勝利数、勝率で誰でもある程度は客観的に判断がつきます。
数値通り、三浦より武、デムーロよりルメールが上手いのは事実でしょう。
ここまで書くと、もうわかるよね。
モンキーターンの稼働を見れば、その店の客層が客観的にわかります。
この期に及んで、フル稼働してる店は、客層がかなり緩い。
イベント時の午前のみフル稼働してる店は、ウザガキが多い。
稼働が無くなった店は、上手い客しかいない。
(強イベント時は例外)
「優良店」とは、単に出玉を出してる店のことを差すんやないで。
自分がその出玉を得られないと絵に描いた餅なんや。
行く店(イベント)は、出玉情報だけでなく、もっと多角的に決めなあかんのと、、ちゃうかな、、、
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