イベント状況概況(導入編) 5月14日付け
いや~、増えてきたね、ガセイベント。
「来店バブル」と言われる昨今ですが、ここ京都でもオメガ系列店を中心に「来店」が増え、「取材」も含める(合わせて代理店イベント)と毎日どこかで煽っているというのが当たり前になりました。
この状況に、「毎日打てる店があってハッピー」と考えるのか、「(イベントの)希少性が薄れて、(出玉的な)価値がなくなってる」と考えるのか、意見が分かれそうですが、私は否定的です。
理由は単純です。
ゼロサムで考えるなら、本来出玉に回るはずの分が、代理店手数料や演者のギャラに回るからです。
当然ですが、「来店」や「取材」には費用がかかります。
軽く見積もっても、最低でも5万円。
それなりの知名度がある演者の来店なら、10万円はすることでしょうし、有名どころともなると20万円。
この費用はどこから出ているかというと、、、
そう、出玉から、です。
具体的に言うと、設定6の1台当たりの赤字額は5万円くらいですから、無名演者で1台、有名だと4台分、設定6がなくなる計算になります。
設定4換算ならそれぞれ、3台、12台分が消失します。
そもそも、100台クラスの店で一般的(月一や周年ではない週一程度の頻度)なイベント時に使える設定6の数は、換金率や機種にもよりますが、せいぜい2~3台。多くても5台です。
その中から1~4台分がなくなるということは、、、
怖いね!
とはいえ、演者を呼ぶと稼働が増えます。
稼働が増えると、1台当たりの粗利が薄まるので、結果として平均設定は高くなります。
同じ100台換算でも、フル稼働するという前提なら、設定6は5~10台使えます。
このことを考慮すると、「演者代はかかるものの、高設定の台数は増える」という全く逆の現象が起こることも事実です。
イベントで高設定を置ける最大の理由はこれで、「稼働があるから高設定を使える」というのはセオリーでもあります。
来店イベントの最大のメリットはまさにここにあります。
ただ、これはあくまでも、稼働と演者代のバランスが適切であればという前提に成り立つものです。
例えば、10万円の演者代で稼働が倍になれば、来店イベントは店、打ち手、演者、代理店の4者がウィンウィンの関係となり、みんなハッピーです。
しかし、バランスが崩れると、演者と代理店だけが儲かる地獄になります。
では、来店バブルな今はどうかというと、、、
完全に地獄。
パチ屋と客の間でほぼゼロサムで還流していたお金が、演者と代理店に流出しているだけの悪夢。それが今です。
かつては、特定日を煽るだけでそれなりの稼働はありました。
ラインでお知らせするだけなので、経費はゼロ。
それで稼働が上がるので、みんなテンハッピーローズでした。
しかし、打ち手も知恵をつけ、「特定日だけ行けば勝てる」と考えるようになり、イベント巡りが勝利への近道となったことで、通常時の稼働が劇的に落ちるようになりました。
初代リゼロや絆2など、設定丸わかりの6号機があふれたことやオンラインでデータを見られるようになったことで、イベント日と通常日の差が白日の下にさらされ、皆、気が付いたんですね。
そうなると、パチ屋は特定日以外も煽って、集客する必要に迫られます。
かといって、脈略なく煽るのは難しい。ラインを赤背景にしたり、「日」を強調したところで効果薄。
低コストに屋台来店や野菜市などを企画し、匂わせたところで、集まりは悪い。
となると、、、
経費がかかっても来店や取材で焚きつけるしか方法はないよね!
ちょうどその結論に至ったころ(?)、組合内で調整が行われたのでしょう。京都では「来店実戦」が解禁になりました。
あとは、金があるところが、経費を使って、代理店イベントを乱発し集客に走る。
でも実際問題として、稼働はあがり、確かに平均設定は高くはなるものの、赤字を打てるほど出せる日は限られます。
毎日赤字だったら、経営が成り立たないからね。
結果的にガセイベントが増え、来店であっても稼働が落ちだし、今の地獄に至る。(もちろん例外の店はある)
これがここ1~2年の流れです。
2年前は来店があろうがなかろうが、イベントの信頼度は高かったです。
過疎店ですら、並びが発生し、ボッタ店ですら、設定が入りました。
なぜかというと、イベントの頻度も少なく、経費も掛からなかったので、出せたし、出したところで通常時に回収できたからです。
しかし、既述のように、今は違います。
打ち手の行動原理に加え、イベントを行う目的が変わりました。
信頼度が高かったころは、通常時にも来てもらうために還元するのがイベントの趣旨でしたが、今は、イベント時にも利益を出したいがためにイベントを組むのです。
なので、イベントに並べば勝てる時代は終わりました。
これからは、イベントを見極めなければ勝てません。
ここまでいいよね?
じゃあ、問題は、どうやってガセイベントを見抜くのか。
そして、ガセイベントを踏まえた立ち回り(や機種選択)はどうすればいいのか?
と前提がわかったところで、今回はここまで。
次回
ガセイベントの見極め方とガセを踏まえた具体的な立ち回り方法について。
お楽しみに。
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