勝てなくなったパチンコの構造 11月26日付け
~今回は久しぶりのパチンコ回です~
雨後の筍のように、あっという間に増殖し、ホールの主役の座を奪いつつある、ラッキートリガー搭載パチンコ。
機能としてのラッキートリガーは、当初、ゲーム性の幅を広げる起爆剤程度にはなるかな~と見ていたんですが、こうして市場投入された機械を眺めると、単に射幸性を上げただけでしたね。
引きればラッキーではなく、引かなきゃ大負け。そんな扱いになるとは夢にも思いませんでしたよ。
千円で20も回らないのに、実質初当たり確率1/600や確変(=ラッキートリガー)確率が1/1000を超えてくるなんて、狂ってる!!
この数値を前に、(投資額やゲーム性の両面で)これでホントに楽しめるのかなあ、、、と、危惧している打ち手は多いことでしょう。
でもね、ホントに危惧すべきは、その賭博性能(射幸性)や、当たらないことに起因する通常時の間延び感ではなく、収支でしょう。
ここまで荒くなってしまうと、構造的に勝つことは不可能になってしまうんですよね。
これはいわゆる、引きの偏りによる期待値との乖離のデカさを指摘しているのではなく、期待値レベルの勝ち負けの話しです。
どういうことなのか??
遠回りになりますが、今回はその構造について、換金ギャップの面から解説したいと思います。
ここ京都はいわゆる非等価地域で、多くの店が約3,5円交換かつ、貸し玉料金も最高で4円です。
再プレーもできる店は多いですが、わかりやすいように、再プレーは無いものだと仮定して話しを進めます。
そもそも、換金ギャップがあると、持ち玉比率という概念が生まれます。
持ち玉比率というのは、その名の通り、現金投資ではなく、出玉(持ち玉)で遊技する時間の長さを指します。
単純に持ち玉で粘る時間が長ければ長いほど、換金ギャップの影響を受けないわけですから、有利な勝負ができます。
大当たりごとに換金し、現金投資を繰り返すより、出玉で打った方が得なのは当たり前よね?
当然、荒くなれば荒くなるほど、平均投資額も多くなるわけですから、持ち玉比率は下がります。
甘海と「にゃんこ大戦争」(最近のラッキートリガー機ならなんでもいいです)では確率通りに当たったところで、投資金額は全然違いますよね。
この持ち玉比率という概念はむか~しからある概念ですが、重要性は時代時代によって増減しています。
2,5円交換!が主流だった20年前は「持ち玉で粘る」ことは一種の攻略法と言えるほど重要でした。
「パチンコは1にも粘り、2に粘り、、、略」といったマイクパフォーマンスがありましたが、あれは本当だったのです。
一方で、交換率が劇的によくなった15年ほど前からは、それほど重要視されなくなったといってもいいでしょう。
3,5円交換であれば、そこまで等価とは変わらず、夕方からの一勝負でも勝ち目はありました。
そして今に至る。
なので、出玉で粘るという概念が薄れたまま、現在に至っている人は多いと思います。
しかしっ!!
昨今の台は荒く、投資がかかるので、その爆発力とは真逆に、短時間勝負は非常に不利になっているのです!!
時代としては、再び、持ち玉比率の重要性が高まってきているといっていいでしょう。
相対的な勝率の高さからなのか、荒い機種で「一発デカいのを取れば勝ち」という意識が先行し、サッと出してサッとやめる方が勝てそうな気がしますが、それは全くの間違いです。
一例を挙げると、、、
これまでの「ミドル」では2万円使って、5000発出るというのが大体の出玉性能でした。
こういった台を適当に仕事帰りの3~4時間遊ぶ(=短時間勝負)と、概ね17500円持って帰ることができ、2500円負けで済む計算になります。
これなら、ストレス解消にもなりますし、十分「遊戯」の範疇でしょう。
収支的な勝ちは得られませんが、「楽しみ」という別の「利」を得られるので、健全なパチンコライフだと私は思います。
一方、現行の荒いラッキートリガー台だと、4万円使って、10000発出るというのが大体のそれでしょう。
同じ条件で考えると、35000円持って帰ることができますが、あら不思議、ミドルの倍の5000円!!も負けることになるではありませんか?
もちろん、このどちらの台も「釘の差」はありません。両方とも、標準的な等価ボーダー(概ね1000円あたり18回転)で調整されているという条件下です。
この収支の差を生み出しているのは、他でもない、換金ギャップによるもの。(当然、どちらの例も、同じ3,5円交換下のものです)
何も悪いことして無いのに、むしろ確率通りに引けているのにもかかわらず、台の性能が荒くなっただけで、負け額は倍になるのです!!
ダニ村のようなオスイチ狙い客はもう、勝ち負けどころか、軍資金を用意することすら難しくなっているはずです。
冷静に考えてね。
今、一般的なパチ屋にある台って、等価ボーダーくらいしか回らんよね。むしろ18くらい回ったら、十分な感じすらする。※一般的な台の等価ボーダーは大体17~18。
ボッタ店なら、15以下って台もへーーーきで存在するよね。
そんな平生でも18回転で調整している「優良店」で、台をしっかり選んで打ったにもかからず、毎日平均で5000円負けるのが、今のラッキートリガー搭載パチンコです。
はっきり言って「やばい」の一言。
それなりに回ってる台に座ってて、それなりに当たってるのに、なんか最近勝てないなあと感じる原因はおそらく、ここにあると思います。
これは仕事帰りに限った話ではなく、スロットで早々に勝負がつき物足りないときや、負けを捲るためにパチンコでワンチャン勝負をする打ち手にも、当たり前に適用されます。(=短時間勝負であれば、いつ打とうが同じ。)
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-未練打ち料5000円-
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数万円やられた後に、精神を満たすためにさらに5000円、、、正気の沙汰とは思えない!!
どうですか?
パチンコは絶対勝てないと思いませんか?
少なくとも、短時間勝負では絶対に絶対に勝てません!!
今のパチンコで勝つには少なくとも長時間打つか、再プレーの範囲で打つ。それが最低条件です。
ワンチャン勝負は座ったら負け。それが例えボーダー+4回転くらいのお宝台=都市伝説台であっても、負け確です。
さらに言うならば、パチンコはホールの貯金箱。
パチンコの稼働のいい店は、その分をスロットで出せる(無理が効く)ので、スロットしか打たない人であっても、パチンコの稼働具合は入念にチェックするといいでしょうね。
その証拠に、パチンコの稼働が良い店は、決まってスロットの稼働もいいですよ。
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